

離型剤にはいくつかタイプがあり、その一つが、フッ素コーティングによる非粘着性という特長を生かしたフッ素系離型剤です。フッ素コーティングというと、多くの人が真っ先に思い浮かべるものは、フライパンなどの調理用道具の焦げ付かない・くっつかない表面加工のことではないでしょうか。フッ素コーティングは、対象となる物や用途によっては、専門業者に依頼してコーティング加工してもらう必要があるため、離型剤も同じなのではという懸念を抱いている人もいるでしょう。しかし、こと離型剤に関しては、現場で非常に手軽に利用できるタイプのものがあるのです。
離型剤を現場で使用することが必要になる場面と言えば、離型性能に劣化が見られるようになった場合でしょう。製造現場では、効率よく作業を進めるため、連続離型ということをよくします。成形・離型を幾度も繰り返しているうちに、最初に金型に塗布した離型剤の効果が段々薄れてきます。そうした場合に、フッ素系離型剤なら、例えば、スプレーで吹き付ける形で再塗布できるものもあれば、刷毛で追加塗布できる液体タイプもあります。現場ですぐに使える離型剤は、成形作業の中断時間を減らし、生産性を高めることが出来るのでおすすめです。
シリコンにゴム、そしてプラスチックといった素材は、加工によって製造できる製品の幅が非常に広いため、今ではあらゆる分野で、部品、あるいは…
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